非現実的な島の現実的な経営生活

SOLD OUT2を始めて1年が経過した。
島での生活はとても楽しい。

きっとこの文章を読んでいる人は、公式な紹介サイトや、ダウンロードの場面でゲームの概要説明に目を通していることだろう。1年間がっつり遊んだ立場から見て、そこに書いてあることは間違いない。

「ファンタジースローライフ」
「何をしてもいいし何もしなくていい自由度」
「リアルなお店ごっこができる」
「とことん突き詰めて経営することもできる」

これらの謳い文句には実感がある。

これから島に新規開店する方にも、少し根気を持って経営を続けてもらえば同じように感じてもらえるだろう。それには少し理由がある。このゲームは変化が少ない。ほぼ毎月、季節にちなんだイベントがあったり、新しい「街」がプレイヤーの行動の結果によって生まれたりとゆったりとは変化している。ただ、これらの変化はゲームの性質を一変させるようなものではない。すでにゲームに慣れているプレイヤーにとっては退屈の原因になりうるが、新規プレイヤーにとっては期待通りのゲーム性が健在である理由となる。

このゲームはこんな人に向いている。
「自ら目標を設定できる人」
「想像を膨らませられる人」

このゲームは他の多くのゲームと異なり、全く目標が示されない。ただ目標にしやすい数字(資金、職業レベル、ランキングなど)と、自由に遊べる空間が与えられるのみである。現時点ではストーリーもクエストもない。自由に目標を決めてそれを目指して試行錯誤するのだ。

ゲームの舞台となるのは、どこかの海に浮かぶMUTOYS島のMUTOYS王国である。だが、この世界がどんな世界かということも詳細には説明されていない。ただ想像を広げるきっかけがゲームのいろんなところに、さりげなくちらばっている。そんな断片情報を少しずつ集め、各々が思うMUTOYS王国が出来上がっていくのだ。分からないことは想像で補っていい。

最後に「街板」の存在を紹介したい。ゲーム内には複数の掲示板、チャットが存在している。それらは誰もが書き込むことができ、誰もが読むことができるひらかれたところだ。「商談」や「広告」といった用途が決まっているもの以外に「井戸端」や「酒場」といった何でも好きなことを話せるものもある。開店まもない店主さんが分からないことは何でも「初心館」で聞いて欲しい。気さくで世話好きな店主がたくさんいる。

SOLD OUT2はプレイヤーと共に発展するゲームである。独特な世界の生活に興味がわいたら、試しに開店し、まずは数日だけでも経営してみて欲しい。島の中で待っている。

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