【レシピイメージ案募集】素敵なトレジャー

sakura
次回のトレジャーはトパーズ村のtonberry様の天架かる橋の花びらに決定です:exclamation:
幻想的な空間、きっと辿り着いてみせるっ:fire:

「いいね!」 2

にゃんにゃん雑貨店 #54489 エメラルド街
①レシピイメージなし
②『美しい花の模型?ピンク色だ…こんな紙もある…『美しき 花の記憶を残すべく 形にし 残す未来へ』って感じです!(斜体の文章は…ただのイメージです!)』
③スピポ!

「いいね!」 1

素敵な投稿ありがとうございます:musical_note:
はたしていつの時代のものなのか、今はもう失われてしまった花の彫刻:hibiscus:
広告どころかショートストーリーが書けてしまいそうな逸品:bulb:

「いいね!」 1

メリー街のミノ子べこたん博物館様のトレジャーにアイコンを描きました:bulb:
20200528_193022
しーっ、静かに。宝箱の中で眠るオタカラッコ、起こさずに閉めておくと幸運が舞い降りるらしいよ。逆に起こしてしまったら、そのときは……

メリー街 冒険道具屋パレット

20200530_145802
広大な砂漠のド真ん中で見つけ出した、一粒の黒ゴマ。この探索力こそトレジャーハンターの真骨頂ってものさ、驚いたかな。えっ……白ゴマもあるの!?

「いいね!」 1

エメラルド街のにゃんにゃん雑貨店様のトレジャーにアイコンを描きました:exclamation:
20200601_191341
そして早速採用です:exclamation:
あまりに素敵な投稿だったので、今回はお宝にまつわるサイドストーリー付です:bulb:
※毎度のことながら品質についての保証はしません、あしからず:seedling:

「いいね!」 1

トレジャーにまつわる物語
『枯れない花』
20200601_191341

広大な海を行く旅客船、それは突然の事故だった。
わけもわからないうちに海に投げ出された青年が気を失う前に見た景色、それは沈みゆく船に取り残された最愛の妻の姿だった。

青年が再び目を覚ましたのは柔らかな砂浜の上。他に打ち上げられた人の姿はなく、船の残骸と思われる木片が散らかっているばかり。陸地側には手入れされている様子のない自然が広がっており、やはり人の気配はない。

胸に沸き上がる絶望感を抑えながら必死に妻の名を呼び周囲を歩き回った。呼び返してくれる声も聞けないまま、やがて日が暮れた。

ここで待てば妻も海岸に流れ着くかも知れない。青年は海岸が見下ろせる小高い丘に寝床を作り、しばらく身をおくことにした。
島の中心部に向かえば、町や村があるのかも知れない。更には故郷へ帰る手段もあるかも知れない。しかし、生死不明の妻を置いてまで帰りたい場所など青年にはなかった。

青年は元々腕の良い細工師であった。暮らしに必要な物は自ら採取あるいは加工し、生活に困ることはなかった。毎日狩猟や採集を行い、時間が空けば海岸に向かい妻の名を呼んだ。返事が来ることは叶わなかったが、日々の忙しさは悲しみや絶望感を少しだけ緩和させてくれるようだった。

ある日、青年は自分の持ち物に「種」があることに気付いた。旅行先で購入した名も知らない花の種。そうだ、この花を咲かせるのを妻は楽しみにしていたな、帰ったら庭先に花壇を作る約束をしていたんだ。青年は拠点の前に大きな花壇を作り、この種を植えることにした。

無事に育つものか心配していたが、数日で芽をだし、やがて淡い桃色の花を咲かせた。この花を妻に見せてやりたかった。青年は花を絶やさず育て続けることを決めた。いつか戻るかもしれない妻のために。

月日が流れ、妻を待ち続ける青年はいつしか老人と呼べる年齢となっていた。老人は相変わらず自給自足の生活に花の世話、そして海に向かっては妻を呼ぶ日々を送っていた。
名も知らない異国の花は花壇には収まらないほど数を増やし、周囲一帯を桃色に染め上げていた。

老人となった細工師は自らの体力の衰えを悟ると、ひとつの彫刻を作り始めた。それは名も知らない花の模型。いつか世話が出来なくなり全ての花が枯れてしまう日が来ても、海から見える位置に決して枯れない花を一輪残しておきたい。かくして、彼の想いを込めた作品は完成した。人生の大半をかけて見つめ続けてきた桃色の花、本物と寸分違わぬ精度の出来だった。彼は作品に妻へ宛てた短い手紙を添え、広大な花畑にそっと加えた。

作品の完成から間もなく、無数の桃色に包まれるようにして、彼はそのまま静かに眠りについたのだった。

時の流れはやがて彼の身体を大地に還し、一面の花畑さえも消し去ってしまった。たった一輪、手紙を添えられた桃色の花だけを残して。朽ちることを知らないその花は、風に揺れることもなく静かに咲き続けていた。

その姿はまるで、いつまでも妻の帰りを待ち続ける夫のようだった。

「いいね!」 4

メリー街 冒険道具屋パレット

20200602_200320

なりたい自分、それを叶える特別な御守りさ。……中身を知りたいかい?⇒ストーリーにて

「いいね!」 1

トレジャーにまつわる物語
『星に願いを』
20200602_200320

商人の集う島、MUTOYS島。
その島に向かって突き進む、一隻の大型魔導船があった。船のオーナーは端正な顔立ちの青年、小国の王子であった。もちろん商人になるために向かっていたわけではない、目的は別にあった。

島の南側にそびえる巨大竹、毎年この時期に願い事を書いた札を竹に結び付ける祭りが行われている。その中で一番高い位置に飾られた札の願い事は、実際に叶えられると言われているのだ。

こんな迷信は世界中に転がっているものだが、調べれば調べるほど、この事実を肯定する文献ばかりが出てくるではないか。ある者は巨万の富を、ある者は世界中に響く名声を。王子はいてもたってもいられず、国中の大工を引き連れて出発したのだった。

王子の願いはただ一つ「さらに美しい姿が欲しい」というものだった。元々非の打ち所のない整った顔立ちをしていたが、本人は満足していなかった。世界中の誰もが羨む容姿を手に入れるのだ。その為なら如何なる対価も惜しくはない。

願いを叶える竹。簡単に辿り着けるか不安であったが、心配は無用だったようだ。雲を貫き天まで伸びる竹の姿、島に着くより先に視界に入ってくるほどだったのだ。

島に着くなり島民からの大歓迎を受け、竹に近い宿に案内された。王宮ほど豪華ではないが清潔で居心地の良い宿だった。

翌日、大勢の大工をつれて竹の広場に来てみると人だかりが出来ていた。何事かと近づいてみると、
そこにいたのは見知った人物だった。
以前から不仲で現在も資源を巡った小競り合いが続く隣国、その王女が護衛を引き連れ立っていた。
「この竹の天辺まで届くような足場を作るのよ!」
甲高い声を張り上げ、大勢の大工に工事をさせていたのだ。
王子は驚き、そして焦った。よりによって隣国が同じことを目論み、しかも先に到着していたとは。
「急ぎ工事に取りかかれ!向こうの足場より高いものを作るのだ!」
王子も負けずに号令をかけ、願い事をかけた争いが始まった。

腕の良い職人と質の良い材料をそろえて来たのだが、これが中々思うようには進まなかった。
お互いに邪魔しあい、どちらの工事も一進一退を繰り返していた。そんななか、一人の行商人が王子に声をかけてきた。

「そこのお兄さん、この竹取り合戦に御執心のようだね。良い商品があるよ」
やや小柄な、そして挑戦的な目つきと尖った耳が印象的な青年だった。
「この御守りは特別な御守り、なりたい自分になれる素敵なアイテムさ。安くしておくよ」
何とも胡散臭い商品を売り付けようとしてきた。
「そんなものはいらん、あっちへ行け小僧」
そんなものが無くとも、この勝負に勝利して理想の容姿を手に入れるのは私だ。
当然突っぱねるが、彼は全く動じる様子もなく不敵な笑みを浮かべたまま、
「そっか、じゃあ向こうの王女様に売ってこようかな。もし上手くいかなくても後悔しないでね」
と続けた。
王子は少し考え込んでしまった。こんな御守りで勝負が左右されるわけがない。しかし万が一敗北した時、心にモヤモヤしたしこりが残るのでは……
結局、王子は小さな巾着の御守りを買うことにした。
「まいどあり、大事に首から下げておくと良いよ」
そう言い残し行商人は立ち去っていった。
流石は商人の島、中には悪どい商売をする輩もいるものだ。

竹を巡った争いは更に熾烈を極めた。足場材料の買い占めや大工の買収、お互いにあらゆる手を講じた。両者一歩も譲らなかったが、やがて決着が見えてきた。先に息切れしたのは王子の方だった。
大工の半数は王女側に買収され、残りは激務と王子の横暴に愛想を尽かし国に帰ってしまったのだ。
足場の高さは既に倍の差がついてしまった、もう勝ち目はない。

王子は苛立ちと執念に取りつかれるように、雨の中一人で工事を続けていた。しかし重い材料を一人で運べる訳もなく、転倒し顔から泥を被ってしまった。
「畜生、こんな御守り!何の役にも立たないじゃないか!インチキ商人めっ!」
叫びながら巾着を泥中に叩きつけると、その拍子に御守りの中身が転がり出てきた。

出てきたものは小さな鏡だった。
そこには額に青筋を立て、目を吊り上げた泥まみれの王子が写し出されていた。その姿を目の当たりにし、王子は我に返った。
「私は、こんな姿を晒してまで一体なにをしていたんだ……」
全てが虚しくなり、ついに王子は自らの願い札を破り捨ててしまった。

そんなとき、一人の男の子が声をかけてきた。
「お兄ちゃん、大丈夫?おしごと頑張ってね」
そっとハンカチを差し出してくる。王子は言葉が出なかった。
ハンカチで涙を拭うと一呼吸おき、ゆっくりと言った。
「ありがとう。ねえ君、願い札もってるかい?」

王子は足場の上にいた。隣国には敵わなかったが相当な高さである。揺れる足場は足をすくませ、身動きを制限するようだった。それでも王子は最上段まで上りきった。そして精一杯の高さに少年の願いを結びつけることに成功したのだった。

「あんなに高い所に吊るしたんだ。君の願い事は、
きっと叶うよ」
王子はハンカチを丁寧に畳み、男の子に返却した。
少年は大きな声でお礼を言うと、元気に走り去って行った。いつの間にか雨は止んでいた。

もう国に帰ろう。王子がそう決めたとき、
「バカみたい。あなた一体何やってるの?」
声をかけてきたのは隣国の王女だった。
「あの子の為に足場を作ってたわけ?ぜんぜん意味が分からないわ」
相変わらずキツイ物言いだったが、いつもほど声に刺々しさは感じなかった。

「うるさいな、私の敗けだ。先に国に帰らせてもらうよ」
と素直に敗北を宣言することにした。もはや悔しさも焦りも無かった。
「そう。でもあなたの船、もう無いわよ。大工さん達が乗って帰ってしまったから」
これには少し焦ったが、王女は更に続けた。
「わたしの船に乗せてあげる。わたしも帰るの。負けたのよ、二人とも」

王女の話では、
二人が不毛な争いを続けているうちに「島の木登り仙人」と呼ばれる老人が登場。スルスルと竹を登り、遥か高みに願い札を付けてしまったとのことだった。願い事は一言「島の平和」。
あっけない幕切れだった。

「もう、あの時の恥ずかしさといったら無かったわ。一秒でも早く足場を畳みたくなったわよ」
二人は帰りの船にいた。
「大金はたいて必死に工事してたのがバカみたい」
「そうだな、二人してピエロもいいとこだ」
隣国の王女、これほどお喋りだとは知らなかった。
「……でも、素敵な島だった。みんな良い人達ばかり、また遊びに来たいわ」
そういって微笑む彼女の表情はとても美しく、王子は言葉を失ってしまった。

少し話題を探して、王女が首に下げている御守りに気づいた。
「その御守り、島で行商人から買った物だね?」
「そうよ。とんがり耳の坊やから買ったの。買わなきゃ、あなたに売るって脅かすんですもの」
「全く同じことを言われたよ。言い値で買わされた」
「……やられたわね」
二人は声をそろえて笑った。

巾着から取り出された小さな鏡には、
仲良く寄り添い笑いあう、美しい二人の姿が写し出されていた。

「いいね!」 2

メリー街 冒険道具屋パレット

20200608_071648
山道を歩いていたら出会った、不思議な石の彫刻。守られるような暖かい力、神々しさまで感じる。付近の魔物達も迂闊に近寄ることが出来ないらしい。
(※お地蔵さんを持って帰るのはやめましょう)

20200514_194104

次回のトレジャーは雑貨屋:four_leaf_clover:ペリドット様のシマワタリドリの爪に決定です:exclamation:
ロマン溢れるお守りをゲットしてきますっ:bulb:

「いいね!」 3

冒険道具屋パレット

20200610_202247

無銘の装飾品、でも分かるんだ。これはきっと誰かが大切にした宝物。⇒物語にて

「いいね!」 1

トレジャーにまつわる物語
『もうひとつの花』

20200610_202247

その島には不思議な生物が住んでいた。卵から生まれミーミーと鳴く、色とりどりの小さな生物。後にミミ星人と呼ばれる正体不明の彼らは、島のあちこちにコミュニティーを作り平和に暮らしていた。

風が穏やかで暖かな日。

浜辺に流れ着いた女性を最初に見つけたのは黄色のミミ星人だった。彼からしたら見たこともない巨大な生物、慌ててミーミーと叫んだ。
(大変だーみんな来てくれーっ)

続々と集まってきた仲間達。各々の意見をもってミーミーと鳴いた。
(気を失ってるな、よし起こしてみよう!)
勇敢で好奇心旺盛な橙色。
(いやいや危険だ、隠れて様子を見よう)
博識で慎重なのは緑色。
(なにこれ面白ーい)
そして能天気な桃色である。

なかなか意見が合わずミーミー鳴く彼らの頭上から、澄んだ声がした。
「あら可愛い、あなた達が助けてくれたの?」
女性は目を覚ましていた。

慌ててミーミーと鳴く。
(起きてしまった、攻撃してくるなら俺が相手だ!)
(いやいや、ここは目をそらさず後退するんだ)
(あはははーこっち見てるー)
やはり意見は合わない、判断は黄色に委ねられた。
(に……逃げよう……)
彼らは住み処に向かって一斉に駆け出した。

ミーミーと鳴きながら走り出す彼らを見て、
「どこかに案内してくれるのね」
彼女は嬉しそうに後をついて行くのだった。

(人間だな、何らかの事故で異国から流れ着いたのだろう)
一回り身体の大きな彼らの王はやや低い声で、やはりミーミーと鳴いた。
(危険はなさそうだ、もてなしてやりなさい)
ニコニコと微笑みながら座っている彼女を見て、王はそう判断した。
(陛下、そんな簡単に信用して良いのですか!)
やや派手な装いの赤色。やや不満そうだったが、
(仕方ありませんね、直ちに果物の盛り合わせと楽器を用意しましょう!)
宴会は大好きなようだった。
こうして、異種族同士の賑やかな暮らしが始まった。

言葉は通じなかったが、流れ着いた彼女と個性豊かな彼らの間に信頼関係が結ばれるまで長い時間は必要なかった。

彼女と同時に流れ着いた荷物の中に、花の種があった。これを住処の森に植えてみると、淡い桃色の花が咲いた。見たこともない異国の花だった。彼女はこの花を染料として桃色の小さな帽子や洋服をつくり、小さな同居人たちに与えた。そのたびにミーミーとはしゃぐ様子を見ては嬉しそうに笑った。
彼らも彼女を母のように慕い、競うように果物を届けたり楽器を演奏しては喜ばせたのだった。

お互いに楽しい日々を送っていたが、生活を共にしていて気付いたことがある。
彼女はここに流れ着く以前の記憶を失っていた。

彼女は時折、寂しげな表情で海を眺めているのだ。
いつか記憶を取り戻してしまったら、彼女は遠い異国に帰ってしまうのではないか。その姿を見ると、彼らはとても不安な気持ちになるのだった。

ある日4色のミミ達が浜辺を歩いていると、何かが流れ着いているのを見つけた。それは白い花のブローチ、ちょうど彼女を発見した場所だった。

取り囲みミーミーと意見を取り交わす。
(これは彼女の物かな?)
(いやいや、本人にも分からないだろ)
(すごいねー綺麗だねー)
(きっとあげたら喜ぶぞ!)

思い思いに鳴いていたが、黄色のミミは不安そうに一声鳴いた。
(これを返したら……記憶が戻って故郷に帰っちゃったりしないかな)
(それは困る、このまま埋めちまおう!)
(いやいや、彼女のためを思うなら記憶が戻った方がいい)
(これ欲しいー僕がもらうー)
やはり意見は一致しない。頭上から澄んだ声がした。
「ミミちゃん達、そこで何をしてるの?」

花のブローチはやはり彼女の物だった。
それは腕の良い細工師であった夫が自分のために作ってくれた贈り物。一番の宝物で新婚旅行の間もずっと身につけていた。
その道中で船の事故に遭い、彼は目の前で深い海に吸い込まれていってしまったのだ。

黄色が危惧していた通りだった。思い出の品がきっかけとなり、全ての記憶が甦ってしまったのだった。言葉もなく静かに涙を流す彼女。
小さな友人達は互いに相談しあうこともなく、ただ不安そうに彼女の姿を見つめていた。

彼女は遥か遠い故郷に帰ったりはしなかった。
これまでより海を眺める時間が少し増えたが、その表情は穏やかだった。
「ありがとうミミちゃん達、素敵な思い出をたくさん取り戻せたわ」
確かに悲しい出来事も思い出してしまった。しかし、辛い現実から目を背けるために幸せな日々の記憶まで否定することは出来ない。あの日まで私は、確かに幸せだった。
その後、彼女は白い花のブローチを手離すことはなかった。

数十年の月日が流れ、
彼女は無数のミミ星人に見守られながら、穏やかに生涯の幕を閉じた。生前からの希望により、彼女の身体はブローチと共に海に還された。
海の向こうからやってきた彼らの女神は、再び海に帰っていった。海岸を埋め尽くすほどの小さな弔問客たちは、棺が見えなくなるまでミーミーと鳴き続けるのだった。

それから更に月日は流れた。
いくつもの歴史を越え、どれほどの時間が経過しただろうか。

白い砂浜に一人の冒険者が立っていた。
水中から拾い上げた藻の塊を不思議そうに眺めている。
「お宝のニオイは……これかな?」
周囲に漂うのは磯の香りばかりだったが、彼はそう呟くと海水で塊をゴシゴシと磨き始めた。

それはすぐに本来の姿を取り戻した。美しい装飾の花のブローチ、彼は満足そうな表情で頷く。しかし再び不思議そうに首をかしげた。
「あれ、これって……?」

服の袖で丁寧に拭きながら木陰に場所を移す。
そっと地面に置くと、続けてバックパックから一つの彫刻を取り出し隣に並べた。見事な桃色の花の彫刻、ここまでの道中で拾った物だった。

座りこんだまま二つの花を見比べる。
「やっぱりね、同じ作者による作品だ。間違いなく」
彼には細工師の知識も鑑定士のライセンスも無かった。根拠はもっぱら自らの勘と審美眼だけ。しかし彼はハッキリと断定した。
冒険者はしばらく満足そうに二つの作品を眺めると、ごろんと横になりそのまま昼寝を始めてしまった。

どこからともなく二匹の蝶が舞い降り、花に止まった。
それは香りも蜜も持たない花だったが、直ぐに飛び立つ様子もなくゆっくり羽を動かしていた。

風が穏やかで暖かな日のことだった。

「いいね!」 3

冒険道具屋パレット

20200616_064307
秘境に眠る伝説の剣。それは深く大地に突き刺され、選ばれし者にしか引き抜くことは出来ないんだ。どうしても抜けなかったから、地面ごと持って来ちゃった。

「いいね!」 1

冒険道具屋パレット

20200618_195644
皆様いつもありがとうございます:musical_note:
こいつは創業一周年記念の特別なお宝、トレードマークの冒険ゴーグルさ。
次の商品化は二周年かな?今後ともよろしくね:sunny:

「いいね!」 2

冒険道具屋パレット

20200623_192654
異国の勇者が装備していたという耳飾りさ。
独特の剣術でとんでもない強さらしいよ。
彩りの呼吸、壱の色!なあんてね。
(ごめんなさい、流石にやりすぎました。商品化はしません:sweat_drops:)

「いいね!」 1

20200519_120915

次回のトレジャーは七草カンパニー様の無限粥さじに決定です:bulb:
超個性派トレジャー探してきますっ:exclamation:

「いいね!」 1

おめでとう!

誇り高きトレジャーハンターである君は数多くの試練を乗り越え、ついに遺跡に眠るお宝を手に入れた!
君が命を懸けたそれは……水晶ミミ星人!

文字通り水晶で形作られた、ミミ星人を模した彫刻品だ。しかしこれは、一切の継ぎ目を持たず、加工の痕がない。どのようにして生み出されたのか、君たちには全く想像もつかなかった。

このお宝の存在は、ミミ星人が古代よりこの大陸に住んでいたこと、そして水晶を精密に加工し、それを守る大きな遺跡をも建造できた文明を持っていたことを示唆する。……単なる水晶の彫刻に止まらない価値を持っているのだ!

水晶ミミ星人のモデルは、現在確認されていない。
未だ君たちの知らぬミミ星人がいるのか、それとも──

Liza ルビー街在住 #39509
①###### レシピイメージ
Liza #39509
レシピイメージ Liza #39509
②水晶ドクロが元ネタです。MU版にしてみました。
③トレジャー100個でいいんです?

ロマン好きなのでちょくちょく投稿するかもです。

上質なドットと共に素敵な投稿ありがとうございますっ:exclamation:
ロマン溢れるオーパーツ的トレジャー:bulb:
島の歴史観をひっくり返す大発見となるのだろうかーっ:dash:ミミ星人の秘密に迫る秘宝だぜ:sunny:

冒険道具屋パレット

20200713_203329
魔王城で入手した禍々しいオーラを放つ鍵。とんでもないお宝が入った宝箱の鍵に違いない、なんて期待を胸に探し回ったのさ。ところが残念、開いたのは魔王城の勝手口だったんだ。

「いいね!」 2