SOLDOUT2の感想

プレイヤーは刻一刻と変化する市場に対して、自分自信が考える最善手を放ち、その結果はすぐにポイントとして反映されます。それぞれが手にしたポイントでより効率的な一手を探していくのです。

商売の決め方は様々で、見た目を優先する者、データを集めて分析する者、イベントへの参加を優先する者、一人として同じ商店はありません。中にはプロも顔負けな技能を持つ店主が居て、その巧みさに驚かされます。

このゲームの面白さを支えているのは、絶妙に秘匿されているゲームシステムと、定期的に市場にストレスを与えてくるイベントにあるのでしょう。
また、多数のプレイヤーが参加していることで、最善手はもはやゲーム設計者ですら分からないことでしょう。この不透明さが面白いのです。

逆に言うと、不透明だからこそ各プレイヤーの考える最善手が異なり、衝突が起こることがしばしばあります。この衝突はゲームとしての宿命です。「有ることが前提」で、無いとおかしいのです。時としてこれがエスカレートしてプレイヤー同士が過剰にいがみ合うことあります。

ゲームシステム上で出来てしまう嫌がらせがありますが、様々なプレイヤーを斟酌しないとかえって不利になってしまうかもしれません。このあたりの折り合いを付けるのが難しいと、よりゲームを楽しめないかもしれません。

最初は無個性だった商店がプレイヤーの選択によって様々なカタチに変わる。
その様はまるで生命の進化と多様性を観ているようではありませんか?Mutoys島はまさに箱庭でもあるのです。
(個人の感想です)

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