島のみんなでこわーい話

\夏は怪談/

MUTOYSで生活する店主や看板娘、旅人、宣教師、衛兵果ては王族に至るどなたでも。
実際に体験したり友達から聞いたり、友達の友達が飼っているミミ星人がそんな事言っていたような気がするこわーい話をしませんか?

:ghost:おねがい:ghost:
島の外の話をされても良く分からないので、こっちの世界の話で頼むだわよ。

編集者:
ラフカディオ曆見

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投稿者:ピリ辛もつ煮

オレさ、若い頃(10日前だぜ!)は結構ヤンチャしてたんだよ。貴族の屋敷に上ってお弁当食べたり、輸送妖精の前でわざと転んで、慌てる様子を見て楽しんだりさ。

ある時さ、オレ、友達と一緒にあるところに忍び込もうって度胸試しをすることにしたのよ。どこに忍び込むかって?王立の特殊調合所。アンタらもよく知ってるだろう?皆の生活を支える、スピードポーションが目当てさ。

あれを仕事場に振り撒くと、だいたい一本で一時間程度、仕事が効率よく進んでいくって言う薬でさ。その価値の高さから税金対策や高額取引にも使っている店主もいるはず。

あの薬は王国が建てた専門の調合所でしか作ることができないから、店主はともかくオレたちはお目にかかることすら珍しいのよ。だから調合所に忍び込んで、出来ることなら一瓶をポッケにナイナイ、売って大儲け…!なんて事を企てたわけ。

そいで、オレと友達二人の三人で、夜中月が沈んだ頃を見計らって作戦を開始したんだ。なけなしのお金で買った色々なグッズで忍び込んだら(こんな商品考えてくれた人に感謝するぜ!)、いくつかの扉が並んでたわけ。

最初の扉は客間で、その隣が資料室っぽく色々な本が並んでいたな。そして、突き当たりの大きな扉を開けると、とてつもなく巨大きな釜や彫像のようなガラス器具が沢山ならんでいてさ。

ビンゴ!ここが調合室だ!

オレたちはランプの明かりを便りにして変な臭いの漂う大部屋を物色し始めた!

あんまり香りがしなかったり、液体の中にキラキラした輝きが無いヤツはきっとまだ作成中だ。大釜はローテーションするはずだから、空になってる釜の1つ前が完成品だろう。そしてオレたちは1つの釜にたどり着いた。

…アレは綺麗だったよ。

濃い紫色の液体から、不思議だけど高貴な香りがしててさ。時々魚が跳びはねるように、薄い黄色の火花が弾けてるの。オレたちは最初の目的だった、一杯ガメることさえ一瞬忘れちまいそうだった。だが、数分してようやく、オレは腰のカバンから空き瓶を取り出してその液体を掬おうとしたんだ。そしたら…

ガタンッ!

猫かなにかが外で大きな音を立てた!

オレはビックリしてバランスを崩し、瓶を持った右手首を思いっきり液体に突っ込んじまった!

手袋の内側にも液体が入り込んでくる!!

「ああああ゛あああ゛ーーーっ!!」

猛烈に焼けるような感覚が襲ってオレは叫んだ!

手袋を振って払うと、
その中には爛れていく俺の肉!
肉がそげおちて、現れた骨もボロボロと朽ちていってしまう!!

オレたちはパニックを起こしながらもベルトで手首を縛って出血を止めた…そして外へと走り去ろうとした。扉の外には…ニヤリと笑う衛兵隊長と彼が率いる捕物団の姿が。

オレたちは素直にオナワになったよ。幸い、王国は慈悲深かったから軽い労働だけですぐに帰ってこられたけどな。ま、これに懲りてもうヤンチャはしなくなった。

そしてホラ、オレの右手はこうして王宮特製の義手ちゃんになっちゃった、ってわけ。

あっ、信じてねえな!
とにかく、皆もスピードポーションをうっかり手に付けないよう気を付けろよ!

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上手く無いかも知れませんが私も…

私はある店で働いているものです。その日はイカがいっぱいあったので、イカ焼きを作りました。店主がなかなか見に来れないので20回近く作業されたのだと思います。

しばらくして、悪寒が走り、怖いな~怖いな~と思っていると、できるはできるは大量のイカ焼き…軽く10sは超えていたと思います。(その時は調理師レベルが5levelくらいでした。)

それ以来イカ焼きが20回近く作られることは無くなりました。でも夏祭りイベントが来るかもとまたイカ焼きを作ろうと店主は考えているそうです。倉庫がパンパンになると言うのに…

「いいね!」 9

では私も……

これ、同じルビー街の友人店主が体験した話なんですけどね
ある日、いつも通りお店を営業して、夜になったから閉めて寝る準備をしてたんだって
商品の発注も終えて、さあ寝ようってときに、店のドアを叩く音がしたらしい

コンコンっていうよりか、ドンドンってちょっと乱暴な感じらしくて
当然もう真夜中で、なんなんだろうと思って起きて、ドアののぞき窓から様子を窺ったわけ
でも、何も見えなかったんだって
それでもドアはドンドンと叩かれてるから、これはおかしいぞと

それで、意を決して開けてみたところ、ミミ星人が乱暴に突っ込んできて
ミミ星人は背が低いから、のぞき窓から見えなかったんだろうね
店主を突き飛ばしてズンズカ店の奥へ入っていったらしくて
追いかけようと起きあがったとき、異様な気配を感じたんだって

窓……窓を見たら、ミミ星人がびっしりと窓に張り付いてて……
ドアの外には、それはもうおびただしい数のミミ星人がこっちを見てたらしくて
叫びながら店の奥に逃げようとしたんだけど、ミミ星人がすごい勢いで流れ込んできて……

そりゃあもうドアから窓から裏口から……とにかくすごかったらしい
そいつ、ミミ星人に踏みつけられて意識が朦朧とする中、ミミ星人が何か呟いてるのに気づいたんだって
なんでも、「サトウミズ…サトウミズ…」とか

で、目が覚めたら朝で、店にあった砂糖水が全部無くなってて、すああままで消えてたらしい
そいつ、怪我はポーションで治したみたいね
店舗改装しなおさなきゃとかぼやいてたよ

いやー怖いね、まったく
特にウチなんかすああまをメインに取り扱ってるからさ
まあ嘘だと思うけどね
俺を怖がらせたくて、そんなこと言ってんだろうね

……ん?
こんな時間なのに誰かがドア叩いてるみたい
まったく、時間考えて欲しいよ……
じゃ、自分の怪談はこれぐらいで……

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しかし まわりこまれてしまった!

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私もそこまで面白くはないかもしれませんが…

これはアメジストに伝わる伝説の道具の話なんです。
アメジストにある裁縫師がいたんです。なんでも作れる最高の裁縫師です。しかし街板には出てこず、森の奥地でもくもく作業していたのです。

ある日、その裁縫師のもとに不気味なローブ姿の人が
「安眠セットを作ってほしい」
とたのんできたのです。
勿論、裁縫師は承諾し制作を始めました。

裁縫師は安眠セットの制作から梱包まですべて1人で行っていました。

しかし注文を受けてからというもの裁縫師のもとには不運なことが続きました。原材料の高騰…ポプリの異常な爆発…目玉商品の質素な服の価格がさがる…

それでも彼は安眠セットの制作を続け、最後の梱包をしていた最中、彼は突然倒れてしまいました。容態は重く、もはや回復は不可能でした。

そして納品日の前日。
彼は
「梱包を…梱包を…っ」
と言い残し亡くなってしまいました。

妖精たちはその言葉どうり安眠セットの梱包を続けギリギリですべてを作り終え、納品しました。

しかし、納品数丁度作ったのに何故か1つ余ってしまいました。不思議に思った妖精さんたちですが、売る以外に用途がないので販売しました。

だが、住民は勿論、業者すら来ないこの森で安眠セットが売れるはずありません。

暇になった妖精が、その安眠セットでお昼寝をしてしまいました。
目が覚めるとその妖精は…
おまる(スワンボート)になっていたのです。

恐ろしくなった妖精たちはその安眠セットをアメジス湖に捨て、その店を閉店させました。

その安眠セットは「恐怖の安眠セット」としてアメジストの道具屋の中でかたりつがれることになり、その安眠セットは夜な夜なスワンボートとなりアメジス湖を悠々と泳いでるそうな…

信じるか信じないかはあなた次第です(`・ω・´)

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「いらっしゃいませー。」

3日程前、背中に大きなコブのある茶色の動物に跨がりボロボロのマントを身に纏った、いかにも砂漠の民といった男がやって来た。

「喉がカラカラでさ、何か飲み物ないかな?」

「こちらの常夏スムージーをどうぞ。」

砂漠の真ん中の店に来るお客さんには、まず飲み物。
ミミ星人からカイコまで、種族共通だ。

「はぁ~生き返った~。」

男は一気に飲み干し、満足そうな表情だ。

「ご満足いただけてなにより。それにしても、不思議な動物ですね。」

「昔、この街で買ったんだ。当時は観光ツアーなんかもやってた。」

「そうなんですか。私のこの街は長いのですが、知りませんでしたよ。」

「じつはこのマントも同じ店で買ってね。ボロボロなのにかっこいいなと思って…。」

そういうと、男は少し考えた後、あるものを取り出した。

「…これ知ってる?」

「サンドフィッシュでしょう。この辺りでも釣れますよ。」

「…やっぱり。」

男は怪訝な顔をして続ける。

「この魚、ずっと昔にこの辺りで売ってたんだ。でもある時みんなの記憶から消えた。そしてつい最近、突然みんなが思い出した。」

私は男の言葉の意味が分からず、きょとんとしてしまう。

「あれ…よく見てみて。」

男はそう言うと、乗ってきた動物を指さした。

「……×マークの申請書?」

「そう、×マークのついた申請書に見える。僕は確かにあれに乗ってきた。動物のようだけど、よく見ると×マークようなモノにしか見えない。」

目をそらすと、動物のように見えるけど、よく見ようとすると、どうしても×マークのように見えてしまう。

「少し前までサンドフィッシュもそうだった。でも突然見えるようになった。なんでだろうね。名前を呼ぼうにも何だか分からないから、アレとしか呼べない。」

男は大げさに肩をすくめる。

「実はアレを買ったお店を探してるんだ。この街で買ったことは覚えているから…。でもこの店じゃなかったみたいだ。」

そういうと男はさっさと店を出て行ってしまった。

私は何かが引っ掛かり、すぐに追いかけた。

「あの、お店の名前は分かりますか?同じ街だし分かるかもしれません。」

そう言った私に、ダメ元で聞いてみるかという顔で男は答える。

「おぶうぶってお店。」

「それって私の昔の名………。」

何かを口に出そうとしたが…言葉を詰まらせてしまった。…私は何を言おうとしたのだろうか。

「スムージーおいしかったよ。」

そう言って男は去っていった。

私はあの時、何を言おうとしたのだろう。

もはや3日前の記憶すらおぼろげだ。

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勝手にレシピ使わせていただきました!
ごめんなさい!

万商四之宮さん:常夏スムージー
砂市場・リコリスさん:サンドフィッシュ
なんとかかんとかさん:さすらいマント

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投稿者 : 幻の生物2tトラック

うらめしやー!

…おもて、すああまや。

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じゃあ次いくよ
自分とこは申請書をメイン商品としているんだけどな
基本50回×6枠作ってるんだよ
申請書って安定して高値で売れるからな
で、作ってたある日

倉庫が超過した

ギリギリ収まりきったがこんな状態じゃ作業できねえ
安値で売りさばくことになっちまったよ
あれを全部まともに売った時を考えたら本当に…

もう一つ話はあるがここで話すような奴じゃねえや
こっちで話すよ
https://soldout2.secretary.tokyo/articles/1cf72755f8fab2c

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丑三つ時に失礼します。

あぁ、そういえばさぁ、俺こないださぁ、「足」見つけてさぁ。

これは、ある酒場にて木こりが仲間に話していた内容でございます。

いつものよーに森で木こりしてたんだよ。通る道もいつものとおりだった。言ったら昨日も通ったよ。でもね、そん時だったよ。見つけたの。「足」を。木にぶら下がってたんだ。

今まで見逃してたんじゃないかって?いやいや。まあ、森はいつも薄暗いが……。そんな暗い森の中なのに、絹のような透き通った肌がまるで木漏れ日を集めたかのように輝いていたんだ。見逃すはずがない。

片割れ──彼(女)は右足だったけどね──が何かあったのかいなかったから、なんとなく寂しそうに見えたんだよ。俺さぁ、なんだか気の毒に思えてさぁ。と言っても勝手に触るわけにはいかないから、小屋に急いで戻って、獣の目につかないようにと風よけになるようにオフトゥンを持ってきて木の枝にかけといたんだ。お気に入りのやつだったけど……それしかなかったし……。

それからいつも通り(「足」のことを考えていた以外は)仕事をして、帰り際にもう一度様子を見に行った。毛布が葉っぱだらけになっている以外は何も無かったんでホッとしたよ。こころなしか「足」の血色も良くなっている気がした。……うん。この時点でもう愛着湧いてたな……。

あぁ、あぁ。ここまでは犬が「足」になっただけで、なんのへんてつもない話なんだよ。ここからだ。奇妙だったのは。

その日の夜、すっごく不思議な夢を見たんだ。オフトゥンが無かったから寝づらかっただけかもしれないが、とにかく今まで見た様な夢とは違う雰囲気だった……いや、もしかしたら夢じゃなかったかもな。

夢の中で例の「足」が喋っていたんだ。しかも、夢とは思えないほどはっきりとした声で。彼(女)は昼間のことを感謝してくれた。それから、はじめは両足であったこと、勇者に追われて逃げている間にはぐれてしまったこと、このまま片足ならいずれ消えてしまうことを教えてくれた。そして、片割れはおそらく消えてしまったということも──。勇者か獣にやられたか、孤独に耐えきれなかったか、とにかく彼(女)にはわかるそうだ。──まさに「二人三脚」でやってきたのだろう。──話している間、彼(女)は終始悲しそうな声を出していた。

夢はここで終わった。だけれど、その心というか、脳に響くような声ははっきりと記憶に残っていたんだ。

それからの生活はすっかり変わったよ。

彼(女)の寂しさを少しでも和らげようと、仕事に出る前には毎回挨拶して、帰るときにも寄っていって、きれいな花を見つけたときにはお土産にした。ずっとオフトゥンの目隠しだけじゃかわいそうだったから、彼(女)を囲うように小屋を立てたんだ。木工師には劣るが、結構うまくできたと思うぞ。ああ、もちろん木製家具やらランプもおいてある。それで、コナラの木にぶら下がってたもんだから「コナラさん」て名前つけたんだ……。

夢にも毎回彼(女)が出てきたんだ。でも悲しい話をしたのは最初だけで、森の鳥や虫の声の話や、お土産の感想を聞いたり、ときには冗談を言ったり……。彼(女)は笑うんだ。笑うんだけれど、声がいつも悲しそうなんだ。俺じゃあ彼(女)の孤独感は埋められないってわかったらなんだか俺も悲しくなってきたよ。

ああ、それとこれは不思議なんだけどな。彼(女)と会話したことは覚えてんだよ。彼(女)の話したことも全部覚えている。でもな。俺が話した内容は一切覚えてないんだよなぁ。まあ、夢だから仕方ないのかもしれないが。

ん?もう帰るのか?あ。もうこんな遅かったのか。俺んち森ん中だから帰り道暗くて怖いんだよー。おう!じゃあな。またなんかあったら聞かせてやるよ。「コナラさん」の話!

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「両足さえあれば」

「両足さえあれば」

「両足さえあれば」

「両足さえあれば」

「約束

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守ってね」

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後日、その木こりは片足の状態で病院に運ばれてきたそうでございます。仕事のときに事故を起こしてしまったのでしょう。ですが、彼は病院に運ばれるときからずっと、「約束……約束……」とつぶやいていたそうです。

そういえば、私も奇妙なものを見かけましたよ。木の後ろに隠れてそれはありました────「左上半身」が────

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ああ、私は間違いを犯してしまった。知ってしまったのだ。
:yarinaoshi_ken:があれば純粋な私に戻れたのだろうか。

~~~

店主の部屋で帳簿とにらめっこをしていると作業妖精が報告に来た。
ようやく今回の納品分の:ehon:を書き終ったらしい。
インドアバケーションとやらが始まって、少しは作家を目指すものも増えるだろうか。

私の称号は作家だ。しかし、実のところ作業は妖精に任せきりという現実がある。
:pen:からも:ehon:からも離れてだいぶ経つが、自分でも物語をまだ考えることができるのだろうか?
否、無理だろう。このことが世にバレた時、
ゴーストライターと世間から罵られ、
画像で謝罪文をアップロードする羽目になり、
本は販売棚の横のゴミ箱に捨てられてしまうのだろう。
それはまずい。ここは一つ休暇と思って予め自分でも読んでおくべきか。
私は一冊手に取った。

:ehon:「ミミ」
物乞いの:kotsukotsu_mimi_hoshi_jin:はある日、街の一員として迎えてもらえた。
その街に灰色の悪者がやってきて、街の人の時間を:supi_dopo_shon:に変えて騙し取り続けた。
:kotsukotsu_mimi_hoshi_jin:はその悪巧みを暴き、街に時間を取り返し、人知れずに街にゆとりを戻したのだった。

うむ、心温まる童話だった。私はこんな本が書ける人物と思われていたのか、そうかそうか。
それはいいとして、思えば完了報告に来た:fairy:に新しく指示を出していないではないか。
本を読み始めてから読み終えるまでは丁度2時間…分にして120分…秒にして7200秒。
と…考えている間に23秒が過ぎてしまった。
:ehon:を戻して早く次の作業を詰める作業に戻らねば。

本を戻そうとしてスタックを開いて気づいたことがまたある。
うん?よく見ると本の種類が違う?そもそもいくつかは絵本ですらない?
てっきり:ehon:の作業を頼んだ時は同じ本を何冊も作ってるのだと思ったが…
思っていたより妖精さんは斜め上に働き者だったようだ。

一通り表紙を眺めてみる。
意外にも妖精さんよ、おどろおどろしいしいものも書いたりするんじゃあないか。
概ね興味を惹かれるものだ。
…いや、これはあくまで商品チェックの一環であり、けしてサボローのお誘いなどでは…

気がつくと何冊もの:ehon:を読みふけっていた。
50連どころか保管庫の:ehon:まで引っ張り出して読み出してしまう始末だった。
しかしあの、妖精が本物の:o_gon_no_hitsuji:を手に入れるためのSFストーリーは考えさせられたな。

もっと読みたいが:ehon:はもうない…あれは読めるのだろうか?

~~~

:ma_gurimowa_ru:ガイドブック

:ringo:どんなゲーム?

~~~

ああ、だめだ。全てが数字として見える。
今の私はこの世界が仮初めであることを理解してしまった。

:ehon:とは、それ以上でもそれ以下でもなかった。中身など無かったのだ。
ただ今回は、「私が読もうと決定づけられた時に内容が定まった」のだろう。
くそぅ、そんなものに騙されて、深淵を覗き込んでしまうだなんて…

私に着いている:fairy:も、どうりで作業に文句も言わずに従うものだ…。
だが、本に従うなら「わかって良かった」のかもしれない。
:fairy:だってわずかかしれないが生きているのだ。
仕方がない、「:shinsei_sho:待ちわびた平和」なムードに浸るとしよう。

:fairy:には:ha_bu_ti_:ではなく:ko_hi_:を淹れてもらった。

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なんか書きたかったものと方向性が違う。稚拙とかは置いといてもこれはホラーじゃーなーいー。
でも「どんなゲーム?」は本当に:ringo:知恵の実が使われてて少し笑った。
家に戻ったらホラー本読み直してリベンジだ (:3」∠)

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俺はじーま。森の中でひっそりと暮らしてる。最近ハチミツを取るのにハマっていてさ、:hachi_no_subako:をたくさん買って、中に:futatsubachi:を入れた。そしたら:hachi_no_subako:が余っちまったから、完成した:hachimitsu:を入れておくことにしたんだ。全部まとめて店の裏に置いといたら、次の日に:hachimitsu:が見事に盗まれちまった!

だが不思議な事に、:hachimitsu:を入れておいた:hachi_no_subako:に穴が空いてたんだ。丁度犬かなんかが入れそうな。人なら手で開けて取ればいいんだから、動物が穴空けて入りやがったのか!そんで:hachimitsu:を瓶ごと器用に運びやがったのか!と思った俺は、:fairy:に1時間ごとに夜12時から朝5時まで交代で遠くから見張らせることにしたのさ。なんせ狂暴な動物だったら危ないしな。なんで交代して見張るのかって?そりゃあ暗い夜に店から離れたとこで5時間も見張らせるなんて可哀想だろ?ついでに:hachimitsu:の入った:hachi_no_subako:を鉄製にしてやった!これなら穴も空けれまい!さらに匂いに誘き寄せられた動物の正体までわかる!完璧だ!寝るとするか!

~翌日~

朝5時前にしっかり起きた俺は、早速:fairy:達の元へ向かった。まだ外は暗い。どうせ動物は諦めてどっかへ行っただろうと、店の裏には行かなかった。表玄関から出て真っ直ぐ:fairy:達のもとへ。早速最初に見張ってた妖精から順番に話を聞いたんだ。

俺「どうだった?」

:fairy:1「何も出なかった」

俺「どうだった?」

:fairy:2「何も出なかった」

俺「どうだった?」

:fairy:3「何も出なかった」

俺「どうだった?」

ー諦めかけていたその時だったー

:fairy:4「何かが箱に穴を空けて入っていった。暗くてよくみえなかった。以上。」

俺「な、なんだって!?鉄の箱だぞ!?穴なんて空けれるわけないだろ!?!?」

あちゃー。暗いならランプの1つぐらい置いとけばよかった。どうせまた全部盗まれてるんだろうな。きれいさっぱり。どこかでおいしく食べてるんだろうなぁ。しっかし驚いた。鉄さえも穴を空けられる動物がいたものか!しかも犬サイズだとぉ!?そんなのホントに存在するのか?いたとしたら恐怖だぞ!絶対会いたくねぇよ!会ったら何されるかわかったもんじゃない!:yu_tai_kaisu_ken:を渡しても許してくれねぇだろうよ!動物なんだからな!なんてね!

一応俺は最後の:fairy:にも聞いておくことにした。



俺「お前は何かみたのか?」





:fairy:5「何も出なかった」



え?

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